「もうすぐ定年なのに老後資金が2,000万円が貯まらない!」
「たくさん老後資金があるから、もっと増やしたい!」
こんな方が、資産形成に失敗してお金を失ってしまう事が多いのをご存じでしょうか。
定年間際や定年後では、お金を失っても労働で補えないので人生設計が摘んでしまいます。
これを読んでいただくと、資産形成で失敗することが回避できますので最後まで読んで下さいね。
以下の3つについて詳しくご紹介していきます。
- もそも投資が必要か把握していない。
- ギャンブルしようとする
- わからないから窓口に行く
1.そもそも投資が必要か把握していない。
50代60代がやってはいけない投資の1つめは「もそも投資が必要か把握していない。」です。
自分がどのくらい年金をもらえるかご存じでしょうか?
年金には、「国民年金」「厚生年金」があります。
会社員の方は、「国民年金」+「厚生年金」の両方がもらえますが、自営業やフリーランスの方は、「国民年金」だけもらえる事ができます。
会社員のもらえる「厚生年金」は、年収によってもらえる金額が違ってきます。
専業主婦の方で、夫の扶養にはいってる人は「厚生年金」はもらえないので注意が必要です。
会社員の方が、38年間「厚生年金」に加入していた場合(月額)
在職中の平均年収 | 国民年金 | 厚生年金 | 貰える年金額 |
350万円 | 6.2万円 | 約6.2万円 | 約12.4万円 |
450万円 | 6.2万円 | 約8.0万円 | 約14.2万円 |
550万円 | 6.2万円 | 約9.7万円 | 約15.9万円 |
650万円 | 6.2万円 | 約11.6万円 | 約17.8万円 |
750万円 | 6.2万円 | 約12.7万円 | 約18.9万円 |
年金受給額の計算例
【夫】在職中の平均年収が約450万円だった場合
- 「国民年金」:6.2万円
- 「厚生年金」:8.0万円
- 「貰える年金額」:約14.2万円
【妻】専業主婦の場合
- 「国民年金」:6.2万円
このご夫婦がもらえる年金額は月額約20.4万円になります。(控除前の支給額)
詳しい年金額が、毎年お誕生日前後に「ねんきん定期便」が届きますので確認してみて下さい。
まずは、正しい年金受給額を把握してくださいね!
住宅ローンの残債はあるか?
75歳まで住宅ローンの返済しないといけない方もいるかと思います。
そんな方は、いくら残債が残っているかを把握する必要があります。
そのほか、現在の土地建物の資産価値も確認しておくこともオススメします。
なぜかと言うと、現在の住まいでは大きすぎるので売却して小さな家を買うとか、年金受給額だけで住宅ローンを払いきれない場合は現在の住宅を処分すれば良いということもあるからです。
持ち家を持っている方は、持ち家をちゃんと査定しておいてください。
老後の資産形成では大切な1つとなってきます。
年金の繰下げ受給を検討する
年金受給年齢を65歳から70歳まで受給期間を繰下げて受給すると42%受給金額がアップします。
65歳で受給金額が約14.2万円の方が、70歳まで受給時期を繰下げて受給すると約20.164万円に増えます。
ただし、70歳以上まで生きていける事が大前提になりますので、自分は80~90歳以上生きれると言う方にはオススメします。
日本人の平均寿命は、男性が81歳、女性が88歳と言われています。
男性の方で、平均寿命以上に長生きできれば年金受給金額が65歳からもらう金額合計を上回りますのでいかがでしょうか。
2.ギャンブルしようとする
50代がやってはいけない投資の2つめは「ギャンブルしようとする」です。
50代がやってしまう事が多いのが、この項目です。
投資する事が目的ではない
50代では、投資期間が短いので高い利回りを狙いがちになってしまいます。
個別株の信用取引やFXをやったり、投資セミナーに行くと年配の方が多いのはそのためです。
その方は、お金を増やすことではなく「投資をする事が目的」となっています。
投資する事が目的となっていると、初めはうまく行っても長続きしなかったり、最終的にはお金を減らして退場してしまったりする事が多いです。
その他、一度にお金をたくさん突っ込んでしまう事も絶対にしては行けない事の1つです。
最低限、老後に必要な資金は残して投資する事をオススメします。
60歳から65歳までは、再雇用制度があるため働くことは可能なので資金的には心配しないで良いでしょう。
65歳以上になった場合、再雇用制度が無いため働けない場合が出てきます。
65歳以降の生活費が毎月どれくらい必要で、年金金額でまかなえない金額がどれくらいあるかを試算して、その金額は最低限残して投資をしましょう。
例えば生活費月額20万円必要な場合は、年間に240万円の資金が必要になります。
年金受給金額が月々14.2万円だとすると年に170.4万円になり、240万円-170.4万円=69.6万円不足になってしまいます。
69.6万円 x 21年(男性平均寿命81歳)=1461.6万円が必要最低限の金額になります。
月20万円で生活できる方は、約1500万円を残して投資をしましょう。
この金額は、退職金でまかなえる場合があるのではないでしょうか。
計算上約1500万円以外のお金を投資にまわすことが可能です。
この計算は人によって違って来ますので、各個人個人で計算してみて下さい。
残りの資金を一気に投資にまわさない
残りの資金を一気に投資にまわしてしまうと、投資した商品の上がり下がりのリスクがもろに影響してきます。
同じ商品に投資するにしても、1.5年~2年間くらいに分けて投資をすることによりリスク分散が可能になります。
さらに安心なのは、インデックス投資を半分にして、残り半分を国債にするのもオススメです。
この様な守りの姿勢も大切な1つとなりますので覚えておいてください。
定年間際や定年後の方にとって、投資で失敗すると労働でカバーが出来ないので投資したお金が無くなる事になります。
3.わからないから窓口に行く
50代がやってはいけない投資の3つめは「わからないから窓口に行く」です。
「投資初心者なので、銀行や証券会社の窓口に行くしかない!」と思われている方も多いと思います。
これは、絶対に止めてください。
ネットで検索したり、本を読んで投資について調べる事をオススメします。
それが出来ない方は、投資はしない方が良いですね。
銀行や証券会社の窓口では注意を
頭に入れておいて欲しいのが、銀行や証券会社は営利目的で営んでいると言う事です。
たとえば、つみたてNISAの商品数は160商品以上ありますが、窓口では手数料が高い数個の商品しか取扱いがありません。
つみたてNISAを扱う金融機関名と取扱商品数
金融機関名 | 取扱商品数 | |
大手銀行 | 三菱東京UFJ銀行 | 12 |
みずほ銀行 | 5 | |
三井住友銀行 | 3 | |
りそな銀行 | 4 | |
ゆうちょ銀行 | 8 | |
店舗証券 | 野村証券 | 6 |
大和証券 | 15 | |
みずほ証券 | 3 | |
ネット証券 | SBI証券 | 126 |
楽天証券 | 123 | |
マネックス証券 | 109 | |
松井証券 | 70 | |
その他 | イオン銀行 | 12 |
中央労働金庫 | 10 |
※2022/04/01現在
上記の表を見て頂くとわかる通り窓口のある銀行や店舗証券の取り扱っている投資信託数は、ネット証券に比べて少ない事がわかります。
窓口では、金融機関側が儲かる商品しか取り扱っていません。
私がオススメしている「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」とかは、銀行や証券会社の窓口に行っても取り扱っていません。
窓口に行くと「その商品は取り扱っていませんが、あなたにとってはこちらの商品がオススメですよ?」と手数料の高い商品をすすめられますので注意してください。
なぜ銀行の窓口に行ってしまう方が多いと言うのは、働き始めてずっとその銀行とお付合いをしているので、お金に関することは「この銀行にまかせておけば安心」と考える方が多いからではないでしょうか。
それに、退職金などが入金されると銀行から「退職金でこの商品を買って頂くと、退職金が増えます!」とか連絡が来るかもしれませんので注意が必要です。
新しい商品などが入ると、その支店ごとにノルマがあり営業目的で勧誘してきます。
特に「仕組債」は、かなり危険な商品なで退職金をつぎ込んで大損する方が多いので注意してください。
仕組債とは?:日本証券業協会解説(金融商品の取引の特徴やリスク)
自分に合った投資はネット証券が一番
窓口を持たないネット証券は、一切勧誘の連絡が無いので安心して取引が出来ます。
しかし、知識が無くどの商品を買って良いのかわからない方は、ネットで調べたり知識がある方に聞いて勉強をしてから購入してください。
勉強することでリスクが軽減されますので是非勉強してくださいね!
【投資の情報徹底解説!】投資のプロは、どこで情報収集しているの?投資の情報収集5選!ネット証券では、取扱商品数が多い「SBI証券」「楽天証券」がオススメです。
口座をお持ちでない方は、口座開設が無料で簡単にできますので口座開設をしてみてください。
ポイント
ここでは、【絶対にやるな!】50代がやってはいけない投資・資産形成をご紹介させて頂きました。
私も50代後半になりますが、若い時から投資をしていて「日本のバブル崩壊」「リーマンショック」を経験して資産を減らした時もありました。
しかし、若い時に資産を減らしましたので労働や新たな投資で、また資産を増やすことが出来たのは事実です。
今現在は、冒険をしないで確実に資産を増やす事に重点を置いて投資をしています。
ギャンブルみたいな投資をしないで、確実に老後資金を増やす事が大切ですのでお互い頑張って投資をしましょう。