お金の不安から解放されて、しかも仕事をせずに自由に暮らしたい。そのように思ったことはありませんか?
あなたがいまサラリーマンとして生活する中で、「毎日会社と自宅を往復しているだけだ」「このまま働いていても生活に余裕が出ない」と感じているならば、FIREを目指すことをオススメします。
「FIRE」という響きに華やかなイメージを持つ方もおられるかもしれませんが、そこに至る過程は華やかとは真逆です。
非常に地味な道のりを歩むメンタルが必要です。
華やかな生活を求めるとしたらFIRE後ということになります。
普通に労働して、普通に消費(支出)して、普通に貯蓄して、普通にFIREする、それは100%無理です。
人より稼ぐか、人より節約するか、その両方がベターなことはいうまでもありません。
ですから、FIREには投資が必須です。
私は、50代前半で早期リタイア(FIRE)ではなくセミリタイア(サイドFIRE)を達成しました。
1.FIRE(早期リタイア)とは?
FIREとは、経済的自立と早期リタイアすることを意味しています。
- F=Financial=財政上の
- I=Independence=独立
- R=Retire=退職
- E=Early=早期
アメリカ発祥の考え方ですが、最近では日本でも話題になりつつあります。
今までの日本では定年まで働き続けることが当たり前で、早期リタイアという考え方は馴染みがほとんどありませんでした。
しかし、最近では転職する人が増えるなど働き方の概念が変わり、FIREもライフスタイルのひとつとして注目を集めるようになっています。
FIREは、まず自分が生活していく上で必要な金額を把握し、その金額を資産運用による収益でまかなうにはどれくらいの資産が必要なのかを逆算し、その資産形成することを目指します。
2.FIREをするための資産
目標資産額は毎年生活費の25倍の金額と言われています。
FIREするために必要な資産は「投資元本(100%)÷年間支出(4%)」ですから、年間支出の25倍の資産を用意すれば、FIREが実現できるというわけです。
毎月の支出に応じて、次のような額の資産を築く必要があります。
毎月の支出 | 年間の支出 | FIREに必要な資産額 |
10万円 | 120万円 | 3,000万円 |
15万円 | 180万円 | 4,500万円 |
20万円 | 240万円 | 6,000万円 |
25万円 | 300万円 | 7,500万円 |
30万円 | 360万円 | 9,000万円 |
この金額を見て、もしFIREが難しいと感じたならば、サイドFIRE(早期退職後も副業などで一定の収入を得るFIREの形)を目指すのもいいでしょう。
FIREする場合、月20万円の支出があるならば6000万円が必要でした。しかし、早期退職後も副業で月5万円を得ることができればFIREに必要な額を4500万円まで抑えることができます。
私もサイドFIREを目指した1人です。
FIREの4%ルールとは?
FIREを実現するには、どの程度の資産が必要なのでしょうか。一つの目安として、「4%ルール」があります。これは、生活費を投資元本の4%以内に抑えることができれば、資産が目減りせずに暮らせるという考え方です。
資産を築き、毎年4%で運用すれば働かないでも暮らしていけるという考え方です。
4%ルールとは、生活費を投資元本の4%以内に抑えることができれば、資産が目減りすることなく暮らしていくことが可能だという仮定です。
資産運用により資産が年間4%増えて、生活費などの年間支出をこの4%以内に抑えることができれば、資産は目減りしないことになります。
そもそも4%ルールは米国発の考え方で、米国株式市場の成長率7%とインフレ率3%の差に基づいており、米国株式(S&P500)を中心に資産運用を行なえば、年間4%程度の利益を見込むことができるという、いわば米国の経験則から生まれたルールです。
FIREの注意点は年4%の不労所得が続くとは限らないこと
FIREでは年率4%で資産運用を行い、生活費をまかなうという考え方があります。
ただ、毎年4%のリターンは保証されているわけではありません。
10~20年といった長期で見ると4%のリターンが確保できていても、短期的には10~20%程度の株価が暴落するということは数年ごとに起きています。
短期的な下落で焦って株式などを売却してしまうと、長期的な資産運用ができなくなってしまいます。
投資について十分な経験を積み、短期的な値動きに惑わされないことが大切です。
急な出費への対応
FIRE生活においても、生活費のほかに急な事故や病気などで大きな出費が発生する可能性があります。資産を築いてもそうした大きな出費で生活ができなくなる可能性もあります。
FIREする前に、余分に資金を用意しておくのがいいでしょう。
早くリタイアするほど受け取れる年金が減る
将来受け取れる年金の額は、保険料を納めた期間の長さで決まります。会社員を早く辞めて厚生年金を納めない期間が長くなってしまうと、その分受け取れる年金額は減ってしまいます。
FIREをする前に将来受け取れる年金額をシミュレーションするなどの準備が必要です。
3.FIREにオススメな投資2選!
よほどの稼ぎがない限り、貯金だけでFIREすることは難しいでしょう。
それは定期預金の利率が実質0%だからです。
ではどこに投資するべきなのでしょうか。
投資信託、株式投資、不動産投資、FX(外国為替証拠金取引)、仮想通貨などいろいろとあります。
私が考えるに、会社員には投資信託・米国ETF、それも長期投資がオススメです。
1.狙うのは「米国の優良ETF」
オススメな投資の1つ目は、米国ETFです。
ETFとはExchange Traded Fund の略で、日本語では「上場投資信託」といいます。
ETFが連動を目指す指数は複数の銘柄で構成されているため、ETFの投資対象も複数の銘柄になります。
よってETFは、投資信託同様、1銘柄に投資するだけで分散投資が可能となります。
また、ETFは取引所に上場しているので、株式のようにリアルタイムで取引することができます。
米国ETFは年に4回もの分配金をだします。
1.バンガード・S&P500ETF(VOO)
米国企業上位500社に分散投資が可能なETFで、日本の証券コードにあたる、ティッカーコードはVOOです。
これひとつに投資するだけで米国の優良企業500社に分散投資しています。
これには、米国の成長を牽引するGAFAMと呼ばれる、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフトを含みます。
分散による安定と、上位500社の成長の両方が期待できます。
2.バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
米国高配当株で構成されるETFで、ティッカーコードはVYMです。
組み入れ上位銘柄は、JPモルガン、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ホームデポ、P&G、バンクオブアメリカで、どれも聞いたことがある会社だと思います。
その他、合計400銘柄ほどで構成されており、分散効果が高いと言えます。
3.バンガード・米国増配株ETF(VIG)
米国増配株で構成されるETFで、ティッカーコードはVIGです。
10年以上連続増配の銘柄が選ばれています。
組み入れ上位銘柄は、マイクロソフト、JPモルガン、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ウォルマート、ユナイテッド・ヘルスです。
その他、合計200銘柄ほどで構成されています。
2.少額からもスタート出来る「投資信託」
投資信託は、プロに運用を任せられ初心者でもはじめやすい点が魅力の商品。
複数の投資家から集めた資金を使って、運用担当者が投資先の選定から売買まで行ってくれます。
専門的な知識や売買のタイミングを気にせずに資産運用をスタートできます。
1.eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国大型株で構成するS&P500指数に連動することをめざすインデックスファンドです。
中長期で経済成長が期待できる米国の主要産業を代表する約500社にこれ1本で投資できます。
非課税制度である一般NISA・つみたてNISAをはじめ、特定口座・一般口座においても毎月・毎日お好きな頻度で積立投資が可能です。
2.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックス型投資信託です。
日本を含む、全世界に投資するため、全世界丸ごと投資したい人におすすめです。
米国への投資が約6割なので、米国の成長がカギを握っているといえる投資信託です。
現在価格・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
3.SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、バンガード・S&P500ETFに投資し、米国の代表的な株価指数のS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックス型投資信託です。
手数料が安く、低コストで運用できる商品です。
米国株式に投資したい人、S&P500と同程度の運用を目指したい人におすすめです。
ポイント
ここでは、FIRE達成のための資産や注意事項についてお伝えしました。
FIRE達成のためには、まず目標資産額を決め支出の最適化を行うことが重要です。
その上で、ここでお伝えしたような投資に取り組んでみてください。
コツコツ時間をかけて投資を行うことで、目標の資産額に到達できるはずです。
とは言っても、投資信託を始めるには証券会社の口座がないと何も始まりません。
銀行でも投資信託を取り扱っていますが、ここで紹介した100 円からの少額投資やポイント投資は普通銀行などの金融機関ではできません。
そこで投資信託を始める証券口座としてオススメしたいのが楽天証券、SBI証券です。
楽天証券やSBI証券は 100 円からの少額投資やポイントによる投資に対応しているだけでなくスマホから簡単に口座開設ができるんです。
最短で翌日には口座が開設できてしまいます。
初心者のうちはもちろん、個別株投資・投資信託に慣れてからも使い続けられます。
その他、国内株式・海外株式・ETFなど投資もできますし、購入手数料が国内最低水準な証券会社です。
今すぐ口座開設をしてFIREへの道のりを始めて行きましょう!